滞在四日目 7月29日
滞在初日の日記で紹介した、穴原甲一郎さん、奈都さんの主催する「海洋自然体験リーダー養成講座2011in三宅島」に行ってみました。
このプログラムについて、資料から抜粋します。
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海洋自然体験リーダー養成講座2011in三宅島
2011年7月29日(金)~8月1日(月) 四日間
近年、自然体験活動を指導するリーダーが様々な方面から求められています。~ただしリーダーには自然、特に海で活動する場合、海洋の知識と、技術指導力および、安全管理に関する知識が必要とされます。
三宅島では2000年の噴火以前には海洋生物学者ジャック・モイヤー博士(抜粋者注:三宅島で海洋生物の研究やイルカの観光産業化をすすめた人物として有名です。クマノミの性転換を発見した人物でもあります。)を中心として海の教育活動が行われてきました。噴火により一度途絶えてしまったその活動を継承し、次世代の海の体験活動指導者として、海洋産業の活性に貢献し、さらに次の世代へ継承していける人材の育成を目指し、本講座を実施いたします。~
認定登録:NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センター 海洋自然体験初級リーダー認定
NPO法人自然体験活動推進協議会(CONE) 自然体験活動リーダー 登録
*CONE:各種の自然体験活動をしている団体の全国組織です。
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今日はプログラム初日で、参加者はまず三宅高校の視聴覚室でガイダンスを受けました。
自己紹介。A4の紙に名前、ニックネーム、所属、出身、海の原風景(絵)、海遊び歴、本講に対する期待と活用、そして自分の似顔絵を書いてそれをみせながら自己紹介します。これから四日間一緒にやっていくみんなと仲良くなるため、そして自分の考えを相手に伝える練習です。
参加者は、三宅高校の校長、その息子さん(東京在住?)、三宅島に初めて来たダイビングインストラクターの方、三宅高校の教師2人、群馬在住で保育専攻の大学1年生の方などでした。保育専攻の方は、2年前も同じ講座を受けて、今回も奈都さんに誘われて来たそうです。
次に、ちょっとしたゲームをしました。松ぼっくりを手に取ってまわしながら、「これが松ぼっくり以外の何に見えるか」を即座に答えて行くというものです。これはこどもを相手に海洋実習等しているときに自分の話に子供が興味をもたないと注意もなにも聞いてくれないので、それを避けるためのちょっとしたイメージトレーニングとのことです。こどもは何でもきいてくるので、なにか聞かれたらそれが分からなくてもその場で会話を弾ませないと自分の話に耳を傾けなくなるので、とりあえず会話を進めるためのトレーニングです。
これを終えてから松ぼっくりは水に浸かると閉じてしまうという話とその理由を教えてくれました。
雨の時に開いていると、種子が風に乗れずに地面に落ちてしまうため、濡れると種子が飛ばないように閉じるそうです。
この松ぼっくりの例をみると、おそらくこの講座の狙いのひとつは野外で森や原っぱや海や山を相手に遊んだ経験が少ない子供たちが野外に出るきっかけをつくる。そういう人材を育成する、ということかなと思います。
このあともうひとつゲームをやって(ペアになって片方が貝殻等をひとつ選び、実物を見せずに、いくつか特徴を言って同じものを相手にあてさせる、というもの)三宅島にある貝やフジツボなどをいくつか教えてもらいました。
これは鳥の鵜の足に似ていることからウノアシガイ
これはふたつともフジツボのですが、黒っぽい方は波のあたる岩の先端部分にいたもので、赤っぽい方は船の裏などについていたものだそうです。黒っぽい方は六角形の空洞がいくつもあって、ハニカム構造になっています。岩の保護色でこんな色になってます。赤っぽい方も保護色です。海の中では赤色は拡散して見えなくなるそうです。
午後は伊ヶ谷・大船戸湾に行ってスノーケリングの実習です。ウエットスーツの着方から
おもりの付け方、マスク(ゴーグル)の付け方、足ひれの付け方、足ひれを付けた状態での歩き方、準備運動、足ひれでの泳ぎ方、海中への潜り方、耳抜きの仕方等々、基本的なことが細かくレクチャーされました。
スノーケリングについてひと通り教わったあとは三宅島に住む海洋生物を見て回って実習終了です。
トラウツボ
下4枚は奈都さんたちが海中で撮った写真
(クマノミの写真)
クマノミ
(ハナミノカサゴの写真)
ハナミノカサゴ。背びれに毒があります。
(アカオニナマコ)
アカオニナマコ。精子を撒いてるところ
(イシガレイの写真)
イシガレイ。岩にはりついていて、どんなに近くに寄ってもぴくりとも動きませんでした。美味しそう。
三宅島大学はこういった講座を応用した講座のありかたも可能だなと思いました。「ミノカサゴの動き」実習とか。「ウツボの気持ちになってみる」実習とか。思いつきですが。陸の生物としての生きている私たちですが、たまには海の生物になった気持ちで何かやってみたり。ご飯食べてみたり、海中に家を作ってみたり。あるいは見立ててみたり。そして「陸上で生きているわたしたち」を改めて意識してみたりしたら面白いかなあと思いました。
とにかく三宅島は海も魅力的です。沖縄のように観光地化された「ビーチ」は三宅島には無く、ここの海水浴場は岩場がほとんどです。自然に残っている地形のまま、海水浴場と名付けられている感じです。ウツボやハナミノカサゴや先日紹介したカツオノエボシなどの危険生物がいくつも見られたのは衝撃でした。漁船「英丸」での話もあったように、海と人の生活のあいだに、自然な近さがあるという感じがしました。海という切り口があるという事を思い知らされました。
実習のあと高校に戻り、夜7時半まで座学がありました。明日は御蔵島の方まで行ってイルカと泳ぐとのことなので、明日も行ってみようと思いました。
おしまい
村上慧
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